福島第1原発の事故後、放射能汚染の危険を訴えている俳優山本太郎(36)が20日、大阪・十三のシアター・セブンで、トークライブを行い、活動のきっかけは、ソフトバンクの孫正義氏のつぶやきだったことを明かした。

 山本によると、8年ほど前から、母に勧められ、環境保護団体「グリーンピース」の支援をしており、原発に対し「未来に負の過去を残すようなもの」と不安を抱いていたという。ただ、それを行動に起こすことなく過ごしており、今回の東日本大震災で、原発事故が起こったことから「放置してきた自分に怒り、もんもんとしていた」。

 4月のある日、孫氏がツイッター上で「原発に賛成?

 反対?

 アンケートとってみよう」とつぶやいているのを発見。即座に反対の意思をつぶやくと「抑えていたものがあふれたのか、涙が止まらなくなり、1人でおえつしていた。それで、おれは原発反対を訴えていこうと決めた」と語った。所属事務所を退社し、佐賀県庁などでデモ行動にも参加するほど、激しい活動を展開しているが、その源が、孫氏のつぶやきだった。