NMB48を7月1日に卒業し、バラエティー・タレントに転身した福本愛菜(20)が、吉本新喜劇の研究生になり、8日、大阪市内で会見した。福本は、NMB時代から吉本のコメディーに出演するなど、喜劇経験もあり、もともと、新喜劇に出演しつつ、テレビタレントとしても活躍する宇都宮まき(31)をあこがれの存在にあげていた。

 「私も、まきさんのように、新喜劇とタレントを両立させて、ビッグになりたい。いずれは、新喜劇で(NMB時代の自公紹介)愛にゃん波動砲もやってみたい」と目を輝かせた。

 そんな福本だったが、この日の会見に同席した新喜劇座長の小籔千豊(39)からは、衝撃の指令が飛んだ。小籔は「福本さんには新喜劇のアイドルでいてほしいし、30歳までは恋愛禁止で。破ったら丸坊主でYouTubeに出て謝罪してもらう。僕が新喜劇の秋元康になります」と、恋愛禁止の継続を告げた。

 これには、福本があこがれる宇都宮は「でも、恋愛は芝居に生きる。私は今、新喜劇の後輩との合コンにはまっているので、愛にゃんも誘います」と、小籔座長に反対した上で、愛にゃんを“誘惑”した。

 ただ、NMBからは初のタレント転身で、責任感の強い福本は「でも、私、夢のためなんで、30歳までは我慢します。世間はそんなに甘くないので」と、マジメに小籔座長指令を受け止めていた。

 福本は7月16日、大阪・なんばグランド花月の吉本新喜劇に初出演。座長や特定の先輩芸人につく形ではなく、今後はフレキシブルに出演を続ける。かつては多くの新喜劇団員が修業を兼ねて研究生スタートをしていたが、00年代に入り、オーディションを定期開催するようになって以降は、異例の研究生入団。最年長座長の内場勝則(52)は「セリフを言う間、舞台での立ち位置にコメディーセンスを感じる」と評価しているが、当面、福本は、先輩芸人の雑用なども請け負いながら、腕を磨いていく。