【シンガポール27日=近藤由美子】嵐の櫻井翔(31)が、世界のVIPと並んだ。マリーナ・ベイ・サンズで行われた主演映画「謎解きはディナーのあとで」(土方政人監督、8月3日公開)のプレミア上映会に出席。上映会出席に際し、世界的名門ホテル、ラッフルズホテルに宿泊したことで、チャールズ・チャプリンや英ロイヤルファミリーらと並ぶ形で同ホテルに櫻井の写真が飾られた。

 櫻井が普段の冷静さを失った。「あ、ジョージ・ルーカス!」「えー、これはちょっとすごいことになってる~。ウソみたい!」。ラッフルズホテルに宿泊した世界のVIPの写真が飾られた廊下「Hall

 of

 Fame」。手に持っていた携帯電話で、この日から飾られた自分の写真もしっかり撮った。

 同ホテルは1887年に創業。東洋の真珠と称され、アジアを代表する名門ホテルとして世界にその名をとどろかせている。通算128枚目の写真として廊下を挟み、英ウィリアム王子夫妻と向かい合う形で飾られた。日本人としてはソニー創業者の故盛田昭夫氏らに続いて6人目で、芸能人としては富司純子に続いて2人目になった。

 櫻井は1年前に「謎解き-」の撮影で1泊し、今回は2泊した。同ホテルでは撮影も行った。「ただいま感、帰ってきた感がありました」。バトラー制を導入していることから「オレも(役柄同様)執事だよ~と思って。酔ってました」とニッコリ。「写真もいつか子供に絶対見せますよね。『すごかったんだぞ』って。ありがたき幸せ、ですよね。映画をここで公開できるうれしさもあって、ちょっと浮かれていますよね」と恥ずかしそうに言った。

 櫻井の名前は確実に浸透している。到着したチャンギ空港には約500人のファンが集まり、PR収録で訪れた観光名所、マーライオン前も大騒ぎになった。映画はシンガポールで8月22日から公開。ロケも行われたことからプレミア上映会が行われたが、会場前のレッドカーペットには、櫻井見たさに約2000人が集結。櫻井を待つファンは、映画主題歌「迷宮ラブソング」を歌って歓迎した。

 一方で、市内のバーで飲んだ際に隣のグループにカメラマン役を頼まれ、写真を撮ったことを明かした。「空港でお出迎えいただいても、みんなに知られているわけじゃない。そういう意味でもこの映画をいろいろな人に知ってもらえたら。それにすごい方々に負けないよう、追いつけるように頑張らないといけないですね」。世界のVIPたちの写真前で決意表明した。

 ◆「謎解きはディナーのあとで」

 11年秋にフジテレビ系で放送された連続ドラマの映画化で、毒舌執事(櫻井)と令嬢刑事(北川景子)らが、シンガポールへ向かう豪華客船で起きた殺人事件を解決していく。シンガポールプレミア上映会には北川、椎名桔平も出席した。海外はシンガポールのほか、台湾で8月9日、香港で9月5日から上映される。シンガポールでは映画館25館のうち、半数近くの10館で上映予定。