★「いや驚いた」とは政界関係者。続けて「衆参の中堅以上の一廉(ひとかど)の幹部たちは、会うと一様に『絶対許さない』という話になる」という。ことに議運・国対関係者、参院幹部連中は、議会や野党国対との駆け引きや貸し借り、信義などの人との付き合いが多い部門。衆院は数で野党を圧倒するが参院は簡単にはいかない。それを官邸、いや首相・高市早苗が現場を無視して強硬策を言い出すから混乱する。議会運営は長年かけて議会人が作ってきた様式美。それを「こうしろああしろ」というのを現場は受け入れられないということだろう。最初は年初の国会開会時期、そのあとの突然の解散。そこで煮え湯を飲まされた党関係者は多い。
★ことに首相は議運委員長経験者なのでその仕組みがわからぬはずがない。自民党ベテランが言う。「その議運委員長の時、突然委員長から国会改革案のペーパーが出た。慣習を排し合理的な国会運営にすべしというもの。国対がペーパーを回収したが、なかなか理解してもらえなかった」という。自民党関係者は「イラン戦争で消費税減税を協議する超党派の『社会保障国民会議』の議論が深まらない。官邸も様子見で強いリーダーシップや方向性があるわけではなく、連休前に補正予算の話を出すか出さないかで逡巡(しゅんじゅん)している感じだ。出れば後半国会は補正議論で乗り切る腹だろう。ただ米国を始め不確定要素が多いので、臨機応変が必要な“有事内閣”なはずだが、組閣時にはいい雰囲気だった内閣も経済安保相・小野田紀美、官房長官・木原稔ら最側近といわれた幾人かも指示待ちばかりで閣内はどんよりしている。たまに能天気に首相からうとまられているのを承知で防衛相・小泉進次郎が声をかけている」。そんな中、今首相が信頼しているのは外相・茂木敏充ぐらい。「とにかく外交音痴に的確なアドバイスをしている。外務省のサポートも助かっているはず」(官邸関係者)。
★党大会の自衛官参加問題では連立相手の日本維新の会共同代表・藤田文武から「不適切だったという評価を下さざるを得ない。自民の意思決定はうかつだったと思う」と苦言が出る始末。世界は有事に固唾(かたず)をのむが、党内は火種がどんな有事を巻き起こすか戦々恐々だ。(K)※敬称略


