自身の不祥事を理由に議員辞職願を提出している自民党安倍派の宮沢博行衆院議員(比例東海)が24日、妻子を持ちながら、別の女性と金銭援助を伴う同居をしていたと文春オンラインに報じられた。宮沢氏は同日に離党届を提出し、受理された。辞職は25日の衆院本会議で許可される見通し。

文春オンラインによると、宮沢氏は静岡に妻子がいるが、東京で女性(28)と、家賃などを負担して同居生活を送っていた。宮沢氏は事実関係を認めたという。

宮沢氏は辞職願を提出した23日、「私の不祥事が重なり、辞職を決意した。政治不信を増幅しかねないということもあった」としたが、不祥事の内容は近く週刊誌に掲載されるとして、詳細な説明は避けた。

宮沢氏の事務所は24日、報道について「われわれも情報がなく、分からない」と回答した。

宮沢氏は派閥の政治資金パーティー裏金事件を受け、昨年12月に防衛兼内閣府の副大臣を辞任していた。

岸田文雄首相は24日の参院予算委員会で、辞職の理由に関し「一身上の都合と聞いている」と説明。「本人が政治家として説明責任を果たしていくことは重要だ」と述べた。(共同)