京都府南丹市で行方不明になった市立園部小の安達結希(あだちゆき)さん(11)の遺体が見つかった事件で、府警は15日、容疑者不詳の死体遺棄容疑で、安達さんの自宅を家宅捜索した。何者かが遺棄した可能性が高まったと判断した。同日、家族ら複数の関係者からも話を聞き、行方不明までの経緯や事情を確認した。捜査関係者への取材で分かった。
遺体は靴を履いていなかった一方、発見現場は周囲に田畑や山林の広がる農道脇で、靴なしの子どもが立ち入るのは不自然な場所だった。また、遺体発見現場と自宅いずれからも離れた別々の場所で、安達さんの通学用リュックや行方不明時の靴と酷似した黒色スニーカーが見つかった。
15日は午前7時ごろ、灰色の雲が垂れ込める中、警察車両が続々と到着した。安達さんの自宅がある一帯に向かう2本の道路を囲うように黄色いテープで規制線が張られた。十数人の警察官が等間隔に並んで警戒に当たる中、捜査員が出入りし、建物内を調べた。
安達さんの自宅周辺には複数の建物やビニールハウスが並び、白い手袋を着けた捜査員がせわしなく出入りした。2人1組でメジャーを持ち、長さを計測するような様子も見られた。
捜索の様子を遠目に眺めていた近くの60代男性は「普段は静かで平穏な場所なのに、物々しい雰囲気で驚いた」と心配そうな表情で話した。
南丹署には報道陣が集まり、警察車両が行き来するたびにカメラを向けた。13日に遺体が見つかった市内の山林は15日も規制線が張られ、捜査員が出入りした。近くの岡部年秀さん(71)は「何回か通ったが何も気づかなかった。なんでここなのか」と不思議そうだった。

