都内の小選挙区で民進党新人支部長として活動してきた東京10区の鈴木庸介氏ら「6人衆」が、立憲民主党が4日発表した16人の中に全員そろった。

 小池百合子・希望の党代表の地盤で後継の若狭勝氏と対決することになる東京10区の鈴木庸介氏(41)は「まさに本丸。排除、選別ではなく、誰も置いていかない、誰にも居場所のある社会を作る」と訴えた。

 東京2区の松尾明弘氏(42)は「日本が持っていた支え合う価値観が脅かされている。守るために戦う」と決意表明。東京11区の前田順一郎氏(42)は「希望の党に当初は期待したが、実態はまったく違った立憲民主党の立ち上げに、勇気をもらった。困っている人のための政治を、全力で頑張っていく」と話した。

 東京13区の北條(きたじょう)智彦氏(34)は「掲げた大義は一番でかい。ど真ん中に道を作っていく」。東京24区の高橋斉久氏(44)は「地元の支援者の会合で、立憲民主党で出馬したいと相談しようとしたら、言い終わらないうちに満場の拍手で迎えられた。自公、希望と対決する」と意気込んだ。

 東京8区の吉田晴美氏(45)は「今、政治家に求められるのは信念、政策実現の覚悟だ。私たちが本当の改革の旗手であることを訴えていきたい」と話した。

 6人は民主党政権が崩れ、民進党が批判の渦中にある中で支部長に就任。地盤、看板、カバンを持たない普通の家庭出身者として、協力し合い、政策を研究。その地道な活動を知る一部のコアな支持者らから「6人衆」の異名で知られてきた。新たなグループ名を問われた吉田氏は「これからは『ブレイブ・シックス』と呼んでいただけるよう、勇気を持って戦っていく」と話した。