新党「立憲民主党」を立ち上げた枝野幸男代表(53)が9日、文化放送「斉藤一美ニュースワイドSAKIDORI!」(月~金曜午後3時半)に出演し、「十分な勝算が読み切れたわけではなかったが、ここは行くしかないと思った」、「憲法の憲の字を投票用紙に書くのが難しいという声もあった」などと結党の思いを語った。また「先月の(民進党)代表選以来、ベルトの穴1つ半くらい、やせました。アルコールの量が、そんな余裕がなくて減ったんです」と飲酒量が減った結果、ダイエットに成功したと明かした。

 枝野氏は同日、衆院議員会館で文化放送の取材に応じたという。主なやりとりは、以下の通り。

 -立憲民主党を作ろうと思ったのは

 枝野氏 今月1日だったですかね。どうも言ってた話と違うじゃないかと、世間も党の仲間もそういう声が多いと(前原誠司氏に)電話で話し、午後には会って話しました。そこから真剣に、党を立ち上げざるを得ないと考えました。前原さんに言った時は、お互いサバサバしていました。そこはそういう世界なので。党が違っても、仲良くしている議員はいますから。

 -希望の党の選別について

 枝野氏 そういうご判断が出るのは当然。それより、むしろ希望の党で民進党の政策を実現するのは難しいと判断したのが決断の要因です。

 -立憲民主党という党名について

 枝野氏 立憲主義に反するというのは、権力を持っているのだから、好きなことをしてもいいという上から目線なんです。これに対して、草の根の民主主義を作りたいと。唯一、憲法の憲の字を投票用紙に書くのが難しいという声もあった。立憲が耳慣れないとも。半々でしたね。「難しいからやめた方がいい」というのと、「いいじゃないか」という声と。

 -日本記者クラブでの党首討論で安倍首相が示した勝敗ライン、小池百合子代表の首相指名に関するコメントについて

 枝野氏 有権者が、どう判断されるかです。我々としては、首班指名の名前は私の名前を書くことになっているし、合従連衡するつもりは今の立場ではありません。

 -これまでと違う点は

 枝野氏 小さな政党ですから、今までなら人に任せておけば気にしなくて良かったことを、気にしなくてはいけなくなった。テレビCMや新聞広告を打つお金はありません。その分、機動力で勝負するのかなと思っています。

 -ツイッターのフォロワー数が16万を超えたことについて

 枝野氏 想像以上にアクセスしてくれているのは、うれしく思います。21世紀の草の根です。これを通じて我々が小政党だからこそ足りない部分、多くの人に情報を流すことをしていきたいと思っています。

 10日の選挙告示日のファッションについて聞かれると「初日は、いつもブルーのネクタイをしている。今回もそうなります」と、新党を立ち上げても“勝負服”は不変だと強調した。