将棋の史上最年少プロ、藤井聡太四段(15)が15日、現役A級棋士から初白星を挙げた。

 午前10時から東京・千駄ケ谷「将棋会館」で行われた第11回朝日杯オープン戦2次予選1回戦で、午前11時57分、102手で先手の屋敷伸之九段(45)を下した。屋敷は、佐藤天彦名人(29)への挑戦権を争う、トップクラス11人で構成されるA級リーグに在籍している。

 藤井はC級2組と4段階下のクラスに所属する。昨年12月のデビュー戦以来、公式戦で現役A級棋士と2回対局。8月には豊島将之八段(27)に棋王戦挑戦者決定トーナメント、12月10日放送の第67回NHK杯トーナメント3回戦で稲葉陽八段(29)に、それぞれ敗れた。3局目で初めて勝利した。

 「公式戦という舞台でA級の先生に勝てた。自信になりました」と話していた。