「ひふみん」こと、将棋の加藤一二三(ひふみ)九段(78)が4日、「近鉄百貨店橿原店」(奈良県橿原市)の将棋フェスタに参加し、トークイベントを行った。約300人のファンが集まった。

 昨年6月に数々の伝説を残して引退したひふみんはイベント終了後、米大リーグ・マリナーズのイチロー外野手(44)が球団の特別アドバイザーに就任し、選手としては今季の残り試合に出場しないというニュースに触れ「イチローさんらしい選択」と話した。

 「神武以来の天才」と言われ、63年に及びトップ棋士として活躍してきたひふみんは「天才打者」の現役引退とは違う、新たな挑戦に「これからもずっとアメリカで過ごすことを選択されたのでしょうね。イチローさんらしい選択ですね」と話した。

 トークイベントでは、4月21日の安倍首相主催の「桜を見る会」に出席した際の秘話も明かした。安倍首相から藤井聡太六段を念頭に「少年は天才ですね」と声をかけられたといい、「はい、天才です」と即答したという。

 ひふみんは「非常にうれしかったですね」と将棋界の天才が話題に上ることを喜んだ。