安倍政権肝いりで、与野党の対決激化を招いている働き方改革関連法案は25日、衆院厚生労働委員会で強行採決され、与党などの賛成多数で可決された。

 審議中に質疑が打ち切られ、野党は猛反発。委員長席で採決阻止を狙ったが、怒号が飛び交う中、数の力に押し切られた。同法案は、裁量労働制をめぐるデータ不備が続発した経緯があるにもかかわらず、法案成立を急ぐ首相の意向に沿う形で、与党が採決を押し切った。立憲民主党の辻元清美国対委員長は「安倍政権が牙をむいた」と憤慨。会期末まで1カ月を切る中、与党は今国会成立へ29日の衆院通過を目指すが、野党は徹底抗戦の構えだ。