2020年東京五輪(オリンピック)・パラリンピック大会組織委員会は8日、大会ボランティアの募集要項を11日の理事会で決議すると発表した。武藤敏郎事務総長が理事会で諮る、骨子案を明かした。

 ボランティアが勤務する競技会場と滞在先(ホテルなど)間の交通費負担を軽減するため、一律交通費の支給を盛り込む。

 これまでの募集要項案で「合計10日以上の活動、1日8時間程度」としていた条件は変えないが、「連続勤務は5日以内が基本」という趣旨の文言を加える。1日8時間の勤務時間の中には休憩時間が含まれることも付記する。ネット上などで労働条件が厳しいとし、「ブラックだ」などと批判されていた部分を軽減する狙い。

 これらが理事会で決議されれば、11日に募集要項が公表される。これまでは7月下旬の公表予定だったが、大きく前倒しすることになる。