自民党の小泉進次郎筆頭副幹事長や国民民主党の古川元久幹事長ら超党派の国会議員が、国会改革を進めるための超党派による会議を設立し、28日、国会内で第1回会合を開いた。

 間もなく終わる平成の世のうちに、1つでも改革を実現を目指す意味から「『平成のうちに』衆議院改革実現会議」(呼び掛け人代表・自民党の浜田靖一衆院議員)と名付けられ、この日は100人を超える議員が出席した。

 自民党や国民民主党、日本維新の会、無所属に加え、超党派会議への警戒感が強いとされた立憲民主党からも、荒井聡衆院議員が出席。「けして、政局絡みの動きではない」と説明した。国民民主党の玉木雄一郎共同代表も出席した。

 報道陣に非公開で行われた自由討議では、18人の議員が発言。終了後の説明では、国会のIT化促進や党首討論のあり方、質問通告ルールの改善、委員会改革などに関する意見が出されたという。

 進次郎氏は、「平成のうちに改革をするのは、野党の皆さんが本気にならないとできない。与党だけが前のめりになってはいけない。だからこそ、与野党のバーター、損得になるようなところではない部分で(結論への議論を)動かしたいというところに、思いを込めている。しっかり汗をかき、野党を含めてどこなら動かせるかという1点だ」と、意義を訴えた。

 一方、日本維新の会の馬場伸幸幹事長は、「野党が本気になって言うが、与党が向かってきてくれないといけない。与野党でオーソライズ(認め合い)されて、実現することが、近道ではないか」と指摘した。「『平成のうちに』というのは、けったいな名前かもしれないが、要はスピード感をもてやるということだ」と述べた。

 会合は、すべての衆院議員に呼び掛けたという。古川氏は「党派をしょってきているのではなく、個人として国会をどうしたいかという思いで集まった」と訴えた。今国会中は、週1回の議論を続ける。