20年東京オリンピック(五輪)の聖火リレーに先がけて東日本大震災の東北被災3県(岩手、宮城、福島)に聖火を展示する「復興の火」を各県2日間で巡回する方向で調整していることが27日、分かった。札幌市内で行われた全国知事会で、大会組織委員会の森喜朗会長が明らかにした。

 聖火リレー本番は20年3月26日に福島からスタートすることから、そこにつながる「復興の火」が3県のうち最後に福島に到着する方針も明らかにした。同県の内堀雅雄知事は「復興の火とグランドスタートの接続は復興五輪を象徴する上で非常に重要だ。熊本地震、西日本豪雨にも希望の灯にすべく計画したい」と気合を込めた。組織委は聖火の種火を震災命日である3月11日にギリシャで採火する計画も検討中だ。

 一方、全国知事会の主催自治体だった北海道の高橋はるみ知事は昨年の同会に続き「リレーで北方領土を回りたい思いはある」と諦めてはいなかった。