自民党の小泉進次郎筆頭副幹事長は14日、党総裁選(20日投開票)に向けた党青年局、女性局主催の候補者討論会後、報道陣の取材に応じ、総裁選で安倍晋三首相、石破茂元幹事長のどちらに投票するか、言及しなかった。数十人の報道陣にもみくちゃにされながら、「真意は、語れば語るほど、伝わらなくなる。今回はそういうケースだと思います」と述べた。一問一答は次の通り。

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進次郎氏 今日はすごくよかった。青年局、女性局主催の討論会。私は元青年局長。この討論会は(先輩が)歴史的に勝ち取ったものだ。設定されるまでは、こういう公開討論会はなかった、勝ち取ってくれた先輩方に、あらためてすばらしいものを勝ち取ってくれたと思う。青年局、女性局、学生部が総裁候補者に質問できる。まさに、国民政党をうたう自民党だ

-投票でどちらを支持するか、この日の討論会が判断材料として、100%になったか

進次郎氏 真意は、語れば語るほど伝わらなくなる。私は今回は、そういうケースだと思います

-もっと討論会の機会があった方がよかったか

進次郎氏 総裁選のあり方については思うところはあるが、もう始まっている。それはもう、そういうステージではない。あとは20日に、1票を投じます

-今回も、投票後に投票した候補の名前を言うのか

進次郎氏 さっき言ったように、皆さんからみて、形式上は二者択一の選挙に見えると思うが、二者択一に見えて、それほど単純なものではない。だからこそ、語れば語るほど、思いというか、そういったことが、伝わらない局面もある。そういった時は、語ってはいけないと思う

-語らないこともあるということか

進次郎氏 わかっていることは、20日に1票を投じます

-新総裁に臨む成長戦略は

進次郎氏 新総裁が決まってからお話しします

-今の時点で、記者だったらこうした質問をぶつけてみたいというのはあったか

進次郎氏 仮に、皆さんが政治家なら今の(もみくちゃな)状況をどう思うか、聞いてみたい

-具体的に聞いてみたいことは

進次郎氏 すべてですよ。日本記者クラブの討論会もこの討論会も注目していた。注目に値する機会だった。新総裁は決まっていないし、私が記者なら、そういう質問はしない

-両候補で印象に残ったことは

進次郎氏 ありますね。10日の所見発表でも自分なりに感じたことはあるし、今日の討論会も私なりに感じることはあったが、今言うべきことではないというのが率直な思い。今日、感じたことは新総裁が決まって、その方に感じた思いを伝える方がいい

-何を大切に1票投じるか

進次郎氏 私はバッターボックスに立っていないのに、こういう注目のされ方をしている。何を大切に1票投じるかというのも、私の真意ではない形で伝わると思う。

自分の中では、(10日の所見発表のつもりが、安倍首相陣営の出陣式に)名刺を間違えて入れたことを、各紙に報じられること自体も、非常に驚いた。10日の1階の(受付場所がある)状況をみたら、あれ、間違えて入れますよ!。だけど、そういうことはなかなか伝わらない。それで臆測が飛んだりね。そういう状況なのはわかっているので、何を大切に1票投じるかは、自分の中で持った上で、20日は1票を投じます。以上です。