シカやイノシシなど、狩猟として捕獲され、食材となるジビエが注目を浴びている。

日本ジビエ振興協会のホームページによると、シカやイノシシなど有害鳥獣による農林業の被害額は、年間200億円を上回る。被害がひどいと営農意欲を失い、耕作放棄にもなる。捕獲する狩猟者も高齢化が進み、後継者問題もある。これまで、捕獲した鳥獣の大半は埋設や焼却処分されていた。地域活性策として、食肉を活用する動きが目立ち始めた。捕獲者の収入源にもなる。ただ、ジビエの食肉利用率は全国平均で5%。農林水産省は、来年までに利用率30%を目標としている。