外国人労働者の受け入れを拡大する入管難民法などの改正案は8日午前0時20分ごろ、参院法務委員会で与党が強行採決に踏み切り、与党などの賛成多数で可決した。

採決に踏み切ろうとする委員長のもとに野党議員が大挙して押しかけ、阻止しようとしたが、改正案は可決された。山下貴司法相は立ち上がり、頭を下げた。

改正案はこの後、8日未明に始まる参院本会議で、与党などの賛成多数で可決、成立する見通しだ。

改正案をめぐっては、受け入れ外国人の上限など制度内容が不透明なままで、法務省側のデータの誤りも発覚した。

与党側も法案の中身の薄さを認めながらも、来春からの法施行を目指す安倍晋三首相の肝いりのため、「今の国会会期中の法案成立ありき」という本末転倒の論理で、10日の会期末を前に、与党が野党の猛反発を押し切る形で、強行採決に踏み切った。