宮城県警泉署は21日、自宅で小学2年の長男(7)の首をわしづかみにして投げ飛ばしたり、腹部を蹴ったとして、傷害の疑いで仙台市泉区の建設作業員本郷広直容疑者(29)を逮捕した。

逮捕容疑は12日午後7時~同9時半までの間、自宅アパートで長男に暴力をふるい、全身打撲で全治2週間のケガを負わせた疑い。本郷容疑者は調べに「やったことは間違いありません。自宅で長男の首を絞めるなどの暴行をしました」と容疑を認めているという。

捜査関係者によると、暴行を受けた息子が市内の交番に駆け込み、父親から殴られたり蹴られたりしたと訴え、事件が発覚。署員が自宅を訪れ、本郷容疑者と妻に事情を聴いた。署は7歳の子供の供述ということもあり、慎重に捜査を進める一方、腹部のあざなど長男の体に新しい傷があったことから、虐待の可能性を考慮して仙台児童相談所に通告。長男を含む3人の子供は保護された。

その後、長男が病院で診察を受ける中、検察官が直接、面接する「司法面接」の手続きを行った結果、傷害事件と判断され、本郷容疑者に傷害罪での逮捕状が出て21日早朝に逮捕した。

捜査関係者によると、2015年には本郷容疑者が妻にDVを加えているとして、署に相談があったという。署は、本郷容疑者が長男に日常的に児童虐待を行っていたかを含め、慎重に捜査を進める。【村上幸将】