元格闘家で、ダンスパフォーマンス集団「WORLD ORDER」を立ち上げたことで知られる拓大レスリング部監督須藤元気氏(41)は4日、国会内で会見し、立憲民主党から夏の参院選比例代表に出馬すると表明した。

中学生のころ、学校教育になじめなかった経験から「自分の力で住みやすい世界をつくりたいと、将来の選択肢に政治家を考え始めた。これまでの経験を世の中に還元したい」と述べ、以前から政治家志望だったことを明かした。

食の安全のほか、プロスキューバダイバーの立場から海洋プラスチックごみ対策など環境問題にも取り組むという。「格闘家の経験から、憎しみでは相手を倒せない」とした上で、格闘家時代のテーマ「WE ARE ALL ONE」と、立民が綱領に掲げる「おたがいさまに支え合う社会」に重なる点が、同党を選んだ決め手とも述べた。

立民は比例代表に、須藤氏のほか、アナウンサー出身者や「筆談ホステス」斉藤里恵氏、アカペラグループ「RAGFAIR」元メンバー奥村政佳氏らを擁立。結党後、初の参院選で知名度の高い候補を擁立し、比例票拡大を目指す狙いとみられる。比例の候補は4日までに、計20人(男性12、女性8)となった。【中山知子】