2020年東京オリンピック(五輪)・パラリンピックのメイン会場となる国立競技場オープニングイベントが21日、華々しく行われ、5万9500人が楽しんだ。東北を代表する6つの祭りが1つになった「東北絆まつり」が文化パートで披露された。

「青森ねぶた祭」「秋田竿燈まつり」「盛岡さんさ踊り」「山形花笠まつり」「仙台七夕まつり」「福島わらじまつり」が1つになったもので、出演者計460人のうち、青森市、山形市、福島市の各市長も参加。イベント終了後、市長3人と各祭り代表者が取材に応じた。

青森市の小野寺晃彦市長は「青森ねぶた祭の熱気、東北絆まつりの心意気を届けることができたと思う」とした上で「(スペシャルサポーター)松岡修造さんの熱気に負けなかったと思っています」と手応えを口にした。

福島市の木幡浩市長は「(東京五輪・パラリンピックの)開幕式に東北絆まつりの登場を働きかけています」と明かし「本番で我々の感謝をお伝えできると信じて、さらなる復興に頑張っていきたい」と話した。小野寺氏も「東京五輪・パラリンピックの開会式、閉会式に出演したい。熱い思いをお伝えしたい」と木幡氏に続き、開会式及び閉会式への出演を熱望した。

また、木幡氏は「五輪きっかけで、さらに復興を進めていく機運が高まることは間違いない」とした上で「乗り気になれない人がいるのも事実。考慮しないといけない。さらに台風19号の災害もあった。それぞれご支援をしっかりやりながらも、五輪は2度とないお祭りなので、そのお祭りが復興の力となれるよう、一体となって取り組んでいければ」と慎重に話した。