小泉進次郎環境相は6日の会見で、福島県内の中間貯蔵施設に搬入された後、再処理された土壌を鉢植えに用い、観葉植物を植えて環境省内の大臣室に、2鉢設置したと明らかにした。

「福島の復興は福島だけでなく日本全体の課題。風化や風評被害を食い止めたいという決意の表れだ」と述べた。設置された鉢は、大臣室のほか政務三役、幹部の部屋に計8鉢。設置後、大臣室の空間線量率は0・06マイクロシーベルトで、従来と変化はないとしている。

自民党青年局長や復興政務官として東日本大震災からの復興に携わってきた9年を踏まえて、復興のあり方に関する持論を披露。「復興は、中長期の大きなスケジュールを見据えて着実に歩みを進めることも大事だが、日々の中で小さな動きであっても、動きや変化があるという姿を福島の皆さんにお届けすることができないと、なかなか復興への思いは伝わらないのではないか」と考え、今回の設置を決めたと強調した。

今後は、大臣室を訪れる外国からの訪問者にも理解してもらえるよう英語表記を加え「今の取り組みをしっかり説明したい」とも、説明した。