将棋の最年少プロ、藤井聡太七段(17)が史上初の4期連続優勝へまた1歩、前進した。

12日、東京・千駄ケ谷「将棋会館」で行われた第33期竜王戦3組ランキング戦2回戦で、高橋道雄九段(59)を下した。藤井はこの棋戦、17年に最下級の6組を制すると、18年に5組、19年に4組で優勝して昇級していた。今期3組で優勝すれば、竜王戦では初めての4期連続優勝となる。

前局は、棋王戦予選で出口若武四段に敗退。こちらでのタイトル挑戦への道を断たれた。気持ちを切り替えて、望みをつないだ。

8大タイトル戦(竜王・名人・叡王・王位・王座・棋王・王将・棋聖)のうち、年内に挑戦権が獲得できるのは竜王戦のほか、挑決リーグを戦っている王位戦、2次予選スタートの王座戦、前期の挑決リーグで残留を決めた王将戦、決勝トーナメントで8強に一番乗りした棋聖戦とある。最も進行が早そうな棋聖戦か王位戦で2カ月後に挑戦権を獲得できれば、屋敷伸之現九段が持つ17歳10カ月の最年少記録を上回る可能性がある。