関西囲碁将棋記者クラブは21日、第28回記者クラブ賞に将棋の豊島将之2冠(29)、囲碁の村川大介十段(29)を選出した。豊島は2年連続2度目、村川は初の受賞。特別賞には、昨年4月に史上最年少の10歳0カ月でプロ入りした囲碁の仲邑菫初段(11)が選ばれた。

豊島は昨年12月、初の竜王を獲得。史上4人目となる竜王、名人のビッグタイトルを同時に保持した。村川は昨年4月、井山裕太三冠(30)を3勝1敗で破り、初の十段位を獲得した。仲邑は「世界で戦える棋士を目指して、これからも努力していきたいと思います」とコメントした。

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、タイトル戦の延期など将棋界も難局が続くが、豊島は「名人戦、叡王戦をはじめ多くの対局が延期になっておりますが、対局が再開された際に観てくださる皆様の活力となるような将棋を指せるよう研さんを積んでまいります」とコメントした。

村川は「関西には井山裕太さん仲邑菫さんという囲碁界の枠を超えた素晴らしいおふたりがいますので正直受賞は考えもしていませんでしたが選んで頂いた方ありがとうございました」とコメント。さらに「新型コロナウイルスの感染拡大で大変な状況ですが、囲碁や将棋を楽しんで頂ける生活は必ず戻ってくると信じます。その時にファンの皆様に喜んで頂けるよう、今、自分にできる事を精いっぱいやっていきたいと思います」とファンにメッセージを送った。