アベノマスクと「決別」か-。安倍晋三首相は1日、新型コロナウイルス感染症対策などを協議するため首相官邸に入った際、いまや代名詞の「アベノマスク」とは異なる白マスクで口元を覆った。「給食当番みたい」などと酷評され、あごがはみ出ていた小さめの布マスクではなく、この日は幅広。関係者によると、福島県で生産された布マスクという。全世帯に2枚ずつ配ると発表して以来、酷評され続けてきたアベノマスクだが、首相はかたくなにつけ続けた。ここにきて、施設などに8000万枚追加配布する予定が、「税金の無駄遣い」と批判され、一律配布を断念した。

麻生太郎財務相や菅義偉官房長官ら側近すら、アベノマスクはつけなかった。コロナ対応のまずさで「1強」弱体化が指摘される首相の、孤立の象徴ともいわれたアベノマスク。マスク不足も解消され、このままお役御免となるのか…。