参政党の豊田真由子衆院議員は4日の衆院予算委員会で質問した際、国会の質問のあり方をめぐり、自身の質問通告に対する文科省の担当者の対応に苦言を呈し、これを聴いた高市早苗首相が陳謝し「どこの役所か、あとでこっそり教えてください」と呼びかけるひと幕があった。
豊田氏は「文科省さんに…部活動のバス事故の問題について質問をしようと思って」として、先月福島県郡山市の磐越道で発生したマイクロバスの追突事故で、北越高校(新潟市)男子ソフトテニス部の生徒1人が死亡した事故に言及。「私たちは事前に質問の要旨を各役所に出すことにしているが、(担当者は)『要旨で分かります』『話は聴かなくても結構です』ということで、ご連絡をしたんですが、質問取りに来ていただけなかった事情があった」と打ち明けた。
「他の役所はそういうことはなかったと思うが、(文科省)幹部に聞いたら、要旨で分かりますからそれで対応しています、ということでしたが、同じ質問であっても、私たち議員は一人一人考えも立場も違う。聴いている国民の声も違う」とした上で、厚労省キャリア官僚だった自身の経験を振り返り「私も役人の時間は、国会議員は『国民の声を聴いている』と、うるさいな、と思っていたこともあるが、議員になってみて思うのは、私どもは命がけで政治をやっているということ。国民の思いを託されてここに立っているということ。たった1枚の紙の、たった数行の文字で国民の苦しみを背負っている私たちの覚悟を、現場を知らない役所の方に分かったつもりになっていただきたくないと、強く思います」と訴えた。
経験上、答弁をつくる作業の大変さは理解しているとして、「国民に向き合う気持ちは与党も野党も行政府も立法府も同じであって欲しいと思います」とも主張した。
高市首相はこのことについて特に答弁は求められなかったが、別の内容について答弁した際に反応。「1行通告の1枚紙では、私たちは充実した答弁はできません。きっちり委員にヒアリングして文字起こしをして、それをもとに答弁書を作成して、それをまた細かい総理ですから、夜中にペンを入れてバンバン書き直すという作業をしていますが、そこまでやらないと」と、役所側の対応にピシャリ。「正しい情報をきちんとお伝えするのは大事なことなので、本当にそんな失礼なことをした役所がどこなのか、私に後で、こっそり教えてください」と話しかけ、「申し訳なかったです、本当に」と陳謝した。
豊田氏は「申し訳ございません。ありがとうございます」と応じ、「きっと役所の方にも役所のご事情があったと思いますが、みんなで国をよくしていけたらいいなと思います」と述べた。

