日産自動車が12日、2020年度上期の中間決算を発表し、グループ全体の純損益は3299億円の赤字となると発表した。前年同653億円の黒字から転落し、20年度の連結決算の業績予想は550億円減として上方修正したが、6150億円赤字という最終損益を見通している。

新型コロナウイルスの感染拡大による影響で日本のメーカー各社は国内外で販売が落ち込んだ。日産も全地域の販売は前年同期比38・2%減と苦戦したが、トヨタ、ホンダはすでに中間決算で黒字を発表し、明暗が分かれた。内田誠社長兼CEOはオンライン会見で「今年度の通期見通しを上方修正したが、大きな赤字を抱えていることも事実」と厳しい現状を語った。