トランプ米大統領(74)の陣営は18日(日本時間19日)、大統領選で民主党バイデン前副大統領が勝った中西部ウィスコンシン州の2つの郡で再集計を求めると表明した。

同州の得票率は現時点でバイデン氏49・4%、トランプ氏48・8%で、バイデン氏が約2万票差をつけている。同州では差が1ポイント以内の場合、再集計を求める権利があるが、費用は自己負担。トランプ氏側は300万ドル(約3億1500万円)を納めたという。再集計の結果は12月1日までに出る見通し。

再集計となった、最大都市ミルウォーキーを含む2つの郡はバイデン氏が優勢。米メディアは、全体の票数では逆転の可能性は低いとみている。「不正選挙」と主張しているトランプ氏側は証拠を出せず手詰まり状態。仮に再集計で問題点などの事例が出れば、トランプ氏側が最大限に利用するとみられるだけに、注目される。