年末の風物詩「現代用語の基礎知識選 2020ユーキャン新語・流行語大賞」が1日発表され、「3密」に決定した。トップ10は「愛の不時着」、「あつ森(あつまれ どうぶつの森)」、「アベノマスク」、「アマビエ」、「オンライン○○」、「鬼滅(きめつ)の刃」、「Go To キャンペーン」、「リモート」、「ソロキャンプ」、「フワちゃん」となった。

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▽受賞語 「Go To キャンペーン」

▽受賞者 Go To トラベル、イートを活用した皆さん

▽受賞理由 トラベル、イート、商店街、イベント、4つの分野で始まったGo To キャンペーンは、功罪相半ばながら、消費を促進するという成果を上げたことは事実である。しかし東京除外で7月末に始まったGo To トラベルは、旅行代金の最大50%が支援され、期間中何度でも利用出来るというふれこみだったが、開始早々、欠陥だらけで宿泊詐欺も相次いだ。第2弾のGo To イートは、各予約サイトに加盟したお店へ予約するとポイントがもらえる仕組みを悪用して、居酒屋で低価格メニューだけを注文してそれを上回るポイントを稼ぐ者も現れ“トリキの錬金術”という言葉が話題となった。感染防止策を徹底しながら、経済活動を広げようという意図はわかるが、今や政府の意向と異なり、感染拡大の要因のひとつとなっているともいえる。Go To 商店街、Go To イベントは、今後どんな展開になるのだろうか。誰もが安心して旅したり、会食したりできる日が待ち遠しい。