徳島県徳島市の阿波おどりを主催する阿波おどり実行委員会が3月31日に電撃的に解散した件で、19年から5年の業務委託契約を結んでいた共同事業体を代表し、イベント企画大手キョードー東京が12日、都内で会見を開いた。前田三郎取締役は、契約の履行不能に基づきこうむった損害賠償を請求すると発表した。

実行委は、昨年度の固定納付金500万円を払わなかったことなどが業務不履行に当たるとして、共同事業体に契約の解除を通知。ただ前田氏はコロナ禍で開催中止の場合、支払い義務の免除が契約で合意・確認されているなどとし業務不履行は存在しないとした。

実行委員会事務局を務めていた徳島市にぎわい交流課の関係者は「(会見の)内容は把握していません」とした上で、実行委解散後に残務整理を行うのは同課で、課長が清算人に決定したことを明らかにした。