東京・上野動物園は29日、23日に誕生したジャイアントパンダの双子について「2頭とも健康状態は良好で、体重が増加し始めた」と発表した。性別はまだ不明。母親のシンシン(雌、15歳)も、問題なく子どもの世話をしているという。29日に公開された最新の動画では、シンシンがえさを食べながらも、右腕でだっこした赤ちゃんをしきりに気遣う様子もみられる。

同園はシンシンが1頭の世話をしている間、もう1頭は保育器で飼育管理。1日おきに入れ替えている。子どもたちは母親に抱かれているときは乳房から、保育器ではシンシンから搾乳した母乳を獣医師から与えられて飲んでいる。ともに健康状態は良好で、26日ごろから体重が増加し始めたという。同園は個体の間違いを防ぐため、出産後に取り上げて保育器に移した子ども1の背中に印をつけた。

子ども1は25日時点で体重116グラムだったが、28日には体重134グラム、体長15・0センチに。出産後にシンシンがずっと抱いていた子ども2は25日の体重131グラムから、28日には体重166グラム、体長17・0センチと、ともにスクスク成長している。

シンシンは食欲も少しずつ戻っている。25日朝に出産後初のえさとしてタケノコ3本食べて以降、タケノコの量を徐々に増やしている。25日午後には、初めて葉を食べた。現在は園内で採取された新鮮なヤダケやクマザサ、トウチクなどの葉が与えられている。産室内で過ごしており「出産による疲労が見受けられるが、健康状態に特に問題はありません」という。