将棋の羽生善治九段が6日、東京五輪の聖火ランナーを務め、出身地の埼玉県所沢市を走った。

午後7時40分ごろ、ランナーを乗せた車から羽生氏が降りた瞬間、沿道にいた観客から拍手が巻き起こった。「羽生さーん!」と地元住民から声をかけられると、大きく手を振り応えた。また、「トーチは重いですか?」と聞かれ「そんなに重くないです」と、少し恥ずかしそうな表情を浮かべて答えた。トーチキスの際は将棋を指すかのように、手を前に突き出すポーズを取った。火を灯すと笑顔で手を振り、軽快な足取りで駆け抜けた。

羽生氏は組織委を通じて「世界の方々に、スポーツのみならず日本の歴史、文化、風習に触れて頂きたい」とコメントを出していた。