立憲民主党の推薦を受けた元横浜市立大医学部教授の山中竹春氏が、激戦を制して初当選した。投票終了の午後8時すぎに当確が出た山中氏は会見で早速「ワクチンの接種を加速化する」などの対策を打ち出した。IR(カジノを含む、統合型リゾート)誘致は「撤回の宣言を早期に出す。その上で必要な手続きに入ります」と力強く語った。

山中氏を支援し、IR事業誘致に反対する港運事業者の団体「横浜港ハーバーリゾート協会」の会長で「ハマのドン」と呼ばれる藤木幸夫会長(91)も壇上で「菅(首相)も今日あたり辞めるんじゃないの? 辞めないと、しょうがないだろう」と痛烈に皮肉った。

立民の江田憲司代表代行も「いい受け皿があれば、自民党恐るるに足りない」と次期衆院選と気勢を上げた。現市議会の勢力は自公の与党が過半数を占める。山中新市政の今後は議会運営が大きな課題となる。【大上悟】