自民党は1955年(昭30)11月、民主・自由両党が合同して結成。56年4月に初めて総裁選が行われ、鳩山一郎氏が初代総裁に選ばれた。以来、話し合いなどによる選出を除き、選挙戦になったのは今回で29回目だった。4人が争った時は語り草の激戦もあった。

64年7月は池田勇人、佐藤栄作ら4氏が立候補。“実弾”が飛び交ったとされ「ニッカ(2派から金をもらう)」、「サントリー(3派から)」、「オールドパー(全派から)」などの隠語も登場した。池田氏が3選を果たしたが、その後体調を崩し、同年10月、東京五輪閉会式の翌日に退陣を表明した。72年7月は、田中角栄、福田赳夫、大平正芳、三木武夫の「三角大福」4氏が争った。1回目で福田氏を6票上回った田中氏が、決選投票では福田氏に圧勝した。

決選投票は今回で5回目だった。56年12月は、石橋湛山氏が1回目でトップだった岸信介氏を逆転した。2012年9月は5氏が立候補。1回目は石破茂氏がトップだったが、決選投票で安倍晋三氏が逆転勝利した。