東京都議会に会派を持つ地域政党「都民ファーストの会」代表の荒木千陽都議らが3日、記者会見し、次期衆院選での国政進出に向けた新党「ファーストの会」設立を発表した。

都民ファの特別顧問を務める小池百合子氏は出馬しない方向で、荒木氏も「私たちから要請もしていない」と話した。その上で「ファーストの会は東京を中心に国政に進出することから、当然ながら応援や相談をさせていただく」と述べた。党名も小池氏との相談で決めたという。

都民ファは7月4日に投開票された都議選で31議席を獲得し、第2党となっていた。次期衆院選に向けた立候補者数は調整中だといい、公募もするという。具体的な政策は後日発表するとし、役員については荒木氏が代表ということのみが発表された。

荒木氏はファーストの会の立ち位置について「保守中道である」と説明。さらに「保守本流路線から離れていく政党や選挙目当てに左旋回を強めていく野党。この国の分断すら懸念される中で、強い危機感を持って立ち上がらせていただいた」と続けた。「左右に偏らない国の真ん中を行く。国の将来に責任を持つ改革を国政の場でも進めさせていく」と語った。