4日の臨時国会で第100代の総理大臣に指名された岸田文雄首相(64)は、首相官邸に隣接する公邸に住むかどうかはまだ決まっていないようだ。岸田事務所は4日、取材に「協議中です」と答えた。

公邸に住んだ首相は2011年9月から482日在職した野田佳彦元首相(64)までさかのぼる。7年8カ月の長期政権だった安倍晋三元首相(67)は官邸まで車で15分の渋谷区内の自宅から通っていた。菅義偉前首相(72)も赤坂宿舎から通っていて、官邸までは車で5分の距離だった。

今年2月、衆院予算委員会の集中審議で立憲民主党から野田元首相が質問に立ち「公邸に住まない問題」について「(公邸なら官邸まで)歩いて0分だ。なぜ入らないのか。今は空き家だけど、1億6000万円の維持管理費がかかっている。総合的に考えても、公邸に入らない理由が分からない」とただしていた。