巨大ヘビに続き、巨大ワニガメ捕獲に成功! 今年5月に横浜市戸塚区の住宅から行方不明になった体長約3・5メートルのアミメニシキヘビを発見、捕獲した体感型動物園「iZoo(イズー)」(静岡県河津町)の白輪剛史園長(52)が18日、茨城県つくば市の洞峰公園の洞峰池でワニガメを捕まえた。「おそらく違法に飼育していて(故意に)放してしまったんだと思う。傷も付けず、無事に捕獲出来て良かった」。甲羅の長さは約55センチで全長は1メートルを超える、推定20歳の雄。飼育許可を得ている茨城県内の業者に引き渡された。

先月下旬から目撃情報が相次ぎ、同公園管理者から捕獲作業を依頼された。今月6日に開始以降、捕獲には至らず、8日、14日に続く4日目で結実した。過去3日間は、ハンターのオーラを察した? ためか、白輪氏の前になかなか姿を現さなかった。「野生化していたワニガメは、想定よりも動きが俊敏で、警戒心が強かった。チームでやったことが良かったし、急いでフェンスで囲って当たりを付けたことがはまった」。この日はスタッフを計8人に増員し、早朝に姿を確認すると水深約80センチの沼に入水した。金網フェンスで取り囲んで逃亡を防ぎ、最後は網で動きを封じて両手で捕獲。策を練りながら試行錯誤した捕獲劇に「ワニガメの夢ばかり見ていたので、他の良い夢を見たいです」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

ワニガメはギザギザの甲羅が特徴で、特撮映画「ガメラ」のモデルにもなっている。硬い物も食いちぎるほどかむ力は強いが、人を襲うことはめったにないという。本来は北米大陸などに生息。日本にはペットなどを目的に輸入されてきたが、現在は「特定動物」に指定され、飼育には自治体の許可が必要。愛玩動物としての新規飼育は禁止されている。