藤井聡太3冠(王位・叡王・棋聖=19)が豊島将之竜王(31)に3連勝している、将棋の第34期竜王戦7番勝負第4局が13日、山口県宇部市「ANAクラウンプラザホテル宇部」で行われた。
12日午前9時からの2日制で始まった対局は、13日午後6時41分、122で後手の藤井が勝利。4連勝で竜王を初めて獲得するとともに、史上最年少での4冠となった。
終局後の両対局者のコメントは以下の通り
-勝ちました藤井さん、本局を振り返って
藤井 中盤ずっと難しいと思って指していました。先手3九飛(81手目)から角を交換されて、苦しいと思っていました。
-中盤あたりは
藤井 先手からの手段が多く、先手玉に嫌みをつけるしかないと思っていました。
-2日目は長考が多かった
藤井 後手4四角(84手目)と打ってから、自信がなかったです。
-局面が良くなったのは
藤井 最後に後手3四桂(118手目)と打って迫ることができると思いました。
-シリーズを振り返って
藤井 中盤でこちらが緩んで突然ペースをつかまれることが多かったので、自分の足りないところを感じさせるシリーズとなりました。
-初の竜王獲得で序列1位となり、史上最年少4冠です
藤井 まったく実感はありませんが、今期ここまで結果を出せました。最高峰のタイトル戦を獲得できて光栄ですし、内容的に改善して、それに見合う実力をつけたいです。
-惜しくも敗れた豊島さん、本局を振り返って
豊島 封じ手(74手目後手4五同銀)のあたりでは自信がなくなってしまっていて、その後は結構際どいですけど、自信のある手順が見つからなかった。
-形勢が一時良くなりましたが
豊島 良くなってたんですか? どこかで読み抜けしているかもしれませんが、基本的には自信がないような気がしました。
-7番勝負を振り返って
豊島 先手番で作戦がうまくいかなかった。後手番ではまずまずの局面を作ることができたと思うのですが、中盤から終盤で力負けしてしまった。
-来期は予選からです
豊島 竜王戦、(挑戦者として臨んだ)王位戦、叡王戦と実力不足を痛感しました。実力をつけていかないとと思いました。