人気漫画「ドラえもん」の50周年を記念した記念モニュメントが、作者の藤子・F・不二雄さんの誕生日でもある1日、東京・渋谷の宮下公園でお披露目された。

モニュメントは「ドラえもん みらいのとびら」と名付けられ、ドラえもんの身長129・3センチにちなんだ3・921メートルの高さでブロンズ製。2020年に迎えた連載開始50周年を機に企画され、2年の製作期間をへて完成。藤子・F・不二雄プロから渋谷区に寄贈され、20年7月にリニューアルした「ミヤシタパーク」屋上の宮下公園に設置された。

モニュメントには、藤子作品の人気キャラクターも多数登場。「ドラえもん」からドラえもん、野比のび太、ウマタケ。「新オバケのQ太郎」からO次郎。「パーマン」からパーマン、ブービー。「キテレツ大百科」からコロ助。「21エモン」からゴンスケ、モンガー。「チンプイ」からチンプイ。「エスパー魔美」から佐倉魔美。また、ドラえもんの「ひみつ道具」から全体を形作る「どこでもドア」の他に、「ころばし屋」「ムードもりあげ楽団」「空気砲」「スモールライト」「ビッグライト」「きせかえカメラ」が飾り付けられた。

除幕セレモニーでは渋谷区の長谷部健区長が「時代を問わずどんな子どももドラえもんを通して、未来を想像し、夢を持つことを学び、楽しんでいると思うが、そんな素晴らしい作品であるドラえもんが渋谷の街にやってくることは渋谷区長として大変ありがたいことだと感じている。このモニュメントが渋谷を起点として多くの人に伝わり、楽しんでいただければと思う」と述べた。

藤子プロの赤津一彦代表取締役も「いかなる時も自分らしく生きる渋谷という街の宮下公園という素晴らしい場所を提供していただいた渋谷区に感謝申し上げる。夢や希望、未来を信じる力を表現するという藤子先生の生涯のテーマを、躍動感あふれるデザインを通して藤子作品に触れるきっかけになることを願っている」と寄贈への思いを明かした。