大阪府の吉村洋文知事(46)が4日、府庁で取材に応じ、この日の府内の新型コロナウイルスの新規感染者が1万3000人前後になる見込みであることを明らかにした。

大阪市保健所からの報告が遅れた感染者数が3000人ほど含まれているという。3日は報告遅れも含めて1万9615人の感染者が確認されいた。

近くピークアウトするのではとの専門家の見方もあるが、吉村知事は「この波がどのような角度になっていくのか、まったく見えない。ピークアウトしている状況でもない。予断を許さない状況だと思う」と警戒感を強めた。

一方で府内では20代、30代の感染速度が下がってきている。「20代、30代の感染速度が下がれば、その後、ピークアウトしていくというこれまでの経験もある」と話した。「ステルスオミクロン」と呼ばれる新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の亜種も広がっている。オミクロン株よりも感染力の強い亜種について吉村知事は「オミクロン亜種に置き替われば、いままでのように波が収まるとは限らない。非常に警戒している」と話した。