2022年2月22日。「2」が6つ並ぶのは、鎌倉時代の1222年(貞応元)2月22日以来にゃん。「2・22」は「にゃん、にゃん、にゃん」で「猫の日」とされているが、800年ぶりの2並びデーは「スーパー猫の日」と称され、全国各地でネコ関連イベントが盛りだくさんだった。

鉄道各社は乗車券に年月日が明記されるだけに、「記念きっぷ」を発売。鉄道ファンはもちろん、ネコにちなんだ記念アイテムも相次いで、ネコ愛好家も限定品争奪に奔走した。新京成電鉄(本社・千葉県鎌ケ谷市)は、駅名に「ネコ」の文字が入る全国6駅の1つ、高根公団駅から250円(にゃ~ご~)区間と入場券(にゃ~場券)を組み合わせた「猫の日記念 たか猫うだん乗車券・入場券」(税込み800円)を2222セット発売した。同社の平出章人広報は「弊社も高根公団駅も認知度を広められればよい。初日の売り上げは好調。『デザインがかわいい』など好評をいただけた」。ネコは伝染病を媒介するネズミを駆除する動物とされていることから、新型コロナ感染症の早期収束の願いも込めている。

芦ノ牧温泉駅2代目ネコ駅長「らぶ駅長」が有名な会津鉄道(本社・福島県会津若松市)でも「にゃんにゃんの日記念きっぷ」(同1000円)が300セット限定発売した。早くも初日でオンライン販売が完売の大人気。同社の渡部浩二広報は「限定としていたので追加販売は難しいので、各駅販売で残っていれば急いでかき集めたい」と感謝。「コロナで観光客も落ち込んでいるので、少しでも鉄道利用のきっかけになってほしい。らぶ駅長も、ほかのネコ駅員と交代で毎日お見送りしています」と景気回復も願った。

和歌山電鉄(本社・和歌山市)貴志駅の「ニタマ駅長」はこの日、初代駅長「たま」を祭る「たま神社」の宮司に就任。記念きっぷのほか、LINEスタンプやマグカップなどの新グッズもお披露目された。次の2並びは、2222年2月22日。200年後のネコフィーバーは、すごそうだにゃ~。【鎌田直秀】