人気漫画「呪術廻戦」の偽物のTシャツなどを販売し、商標権を侵害したとして、警視庁多摩中央署は16日、商標法違反の疑いで、静岡県富士宮市の会社員の男(40)を書類送検した。署によると、男は「漫画やアニメのファンで、他の欲しい人に販売すれば家計の助けになると思った」と容疑を認めている。

書類送検容疑は、21年2~3月、集英社が商標登録する「呪術廻戦」の偽物のTシャツとパーカなど4点を計9675円で販売し、集英社の商標権を侵害した疑い。また、同年7月にも、人気漫画「鬼滅の刃」のロゴマーク入りTシャツや、人気カードゲーム「遊戯王」のトレーディングカードを販売目的で所持していた。

署によると、男は中国企業が運営するショッピングサイトから仕入れ、ネットオークションで転売していたという。男が20年6月~21年7月で、1000点以上を販売し、約230万円を得たとみている。違法な販売は署がサイバーパトロールで見つけた。