将棋の渡辺明名人(38)に斎藤慎太郎八段(29)が挑戦、渡辺が2勝1敗とリードして迎えた第80期名人戦7番勝負第4局が19日、山口市「名勝 山水園」で始まり、午後6時30分、先手の斎藤が65手目を封じて1日目を終えた。持ち時間各9時間のうち消費時間は斎藤が5時間6分、渡辺が2時間47分。持ち時間では2時間以上の大きな差がついたが、形勢はほぼ互角だ。

昨年と同一カードの今シリーズは開幕から連勝の渡辺に対し、第3局は斎藤が逆転勝ちで流れを引き寄せた。渡辺が3連覇に王手をかけるか、2期連続挑戦の斎藤が初の名人奪取にタイに持ち込むか。

注目の大一番は戦型は相掛かり。序盤は、中住まいに構えて比較的、ゆっくりした展開が続いた。午後に入り、香得の斎藤は封じ手まで1時間以上長考した。

2日目は20日午前9時に再開する。