菅義偉前首相(73)が13日、BSフジ「LIVEプライムニュース」に出演。安倍晋三元首相が銃撃された一報を受けてすぐに安倍氏のもとへ駆けつけたことについて、「万が一のことを考えて、同じ空気を吸いたい」との思いだったことを明かした。

菅氏は憔悴(しょうすい)しきった表情で出演。事件当日、沖縄県に遊説に行く予定で、羽田空港に向かう車中で、安倍氏が撃たれたという一報を受けたという。予定を急きょ変更し、安倍氏が銃撃された奈良市へ向かったことについて「(撃たれたのが)胸だと聞いたものですから、万が一のことを考えて、同じ空気を吸いたいという感じでした」と話した。

菅氏の言葉に、スタジオは水を打ったような静けさにくるまれる中で、こわもてで知られる反町理キャスターも思わずすすり泣く声がもれた。菅氏も声をつまらせながら、「(安倍氏は)寂しがりやでもありましたので、そばにいてやりたいという感じで、とにかく行ってみようと」と、当時の心境を振り返った。

残念ながら向かう途中で訃報が入り、死に際に立ち会うことはできなかったが、「とにかく会って自分で確かめたいという思いがありました」と話した。