小池百合子都知事(70)が5日、「ものづくり・匠の技の祭典2022」(5日~7日、東京国際フォーラム)のオープニングセレモニーに出席した。

日本の伝統技術の若い担い手が減少していることへの危機感を口にし「本当に真剣に考えなければならない現状でございます。日本のモノづくりの持続的な発展のために、若い方々の関心をさらに高めていきたい」と語った。場内視察で子連れの親子らの姿も見かけたといい「いろいろ体験できるコーナーもたくさんございますので、ぜひ未来の匠を育てる機会になれば」と期待も込めた。

質疑応答ではコロナ禍対応についての質問も飛んだ。発熱外来の負担軽減を狙って3日から始めた検査キットの配布については「前日午前に申し込みいただくと次の日には届くというシステムは構築しています」と語った。配布は重症化リスクの低い20代を対象とし、順次拡大予定。お盆期間中に東京駅など主要ターミナルに臨時検査場を設けることについては「医療現場が逼迫(ひっぱく)しないようにそちらの方もご協力頂ければ。いろいろ制度を作っております。活用してご安心頂ければと思います」とした。

「ものづくり・匠の技の祭典」は日本を支えてきた伝統的な匠の技と最先端のものづくり技術の魅力を発信するもので、7度目の開催。この日はイベントのサポーターを務めるタレント山之内すず(20)も姿をみせ、東京都日本調理技能士会のスペシャルステージで華刀流・日本料理を彩る野菜の剥(む)き物に挑戦した。