“宇宙からの求婚”に、ご注意を- 滋賀県警東近江署は8日までに、東近江市に住む65歳の女性が、国際宇宙ステーション(ISS)で勤務する外国人男性を名乗る人物から「地球への着陸料」などの名目で約440万円をだまし取られたと発表した。

署によると、被害女性は今年6月28日にSNSを通じてロシア人男性を名乗る人物と知り合い、インスタグラムでメッセージのやりとりが始まった。9月5日までの間に、「日本で新たな人生をスタートさせたい」「日本を拠点にしたい」「日本に着いたら結婚してくれませんか」「1000回言っても伝わらないけれど言い続ける。愛してる」などと、プロポーズにまで発展したメッセージなどが数多く届いただけでなく、その後は地球に戻るためのロケット費用や着陸費用などを要求された。

信じた女性は指定された口座へ複数回にわたって合計約440万円を振り込んだが、要求が続くうちに不審に思い、警察に相談して発覚した。

署はSNSなどで知り合った相手に、外国人を装って恋愛感情を抱かせ、多額の金をだまし取る「国際ロマンス詐欺」事件とみて捜査するとともに、注意喚起している。【鎌田直秀】