サッカーW杯日本対ドイツ戦を、1次リーグE組に入った各国の関係者で見守るイベント「e-kick-off」が23日夜、東京・赤坂の「ゲーテ・インスティトゥート東京」で行われた。E組の「E」にちなんだネーミングで、約150人が参加。日本がドイツに2対1で勝利した瞬間は、参加者から大きな歓声が沸き上がり、日本の勝利をたたえた。

イベントにはドイツのフォン・ゲッツェ駐日大使のほか、日本からは林芳正外相、スペイン、コスタリカ両国の大使らも参加。ドイツが先制点を取った際には、ドイツ側関係者を中心に大きな盛り上がりをみせたが、後半に日本が2得点を挙げて逆転した際には、さらに大きな歓声と拍手が起きた。

林外相は、勝利の瞬間、フォン・ゲッツェ駐日大使らとがっちり握手した。取材に「こんなことがあるんですね。まさに、ジャイアントキリングですね」と、笑顔で語った。

イベントでは参加者が、午後10時からの試合を3つの大型スクリーンで観戦。ドイツビールを手に盛り上がった。

試合観戦の前には「前哨戦」として、テーブルサッカーゲーム対決が、E組各国によるトーナメントで行われた。第1試合は、本番と同じ日本対ドイツ戦。日本側は急きょ「助っ人」で参戦した林外相が自民党の城内実衆院議員とともに、フォン・ゲッツェ大使夫妻と対戦した。試合は序盤からドイツペース。ドイツ側の素早い仕掛けで、日本側は開始早々に3失点。林外相は城内氏とレバーを動かしてボールを追いかけたが、得点に結びつかず、3対11でドイツに敗れた。

トーナメントは、ドイツが各国に勝ち圧勝で優勝。フォン・ゲッツェ大使は“全勝V”に「非現実的だ。本番はこうはならないだろう」と話し「ドイツ代表はいい試合をしているし、ブンデスにいる(代表の)日本人選手に期待している」と、両チームにエールを送った。

テーブルサッカーゲームではドイツ側に敗れた日本チームだったが、本番の試合で、日本代表が「リベンジ」した形となった。【中山知子】

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