新潮社は1日、作家の村上春樹さん(74)の新作長編小説のタイトルが「街とその不確かな壁」(4月13日発売)になると発表した。表紙のデザインも公表。物語の内容などは明らかでないが、同社は「その街に行かなくてはならない。なにがあろうと-<古い夢>が奥まった書庫でひもとかれ、呼び覚まされるように、封印された“物語”が深く静かに動きだす。魂を揺さぶる純度100パーセントの村上ワールド」と紹介している。

村上さんは80年に、新作とタイトルが似た「街と、その不確かな壁」という中編小説を文芸誌に発表していた。書籍化はされていない。新作との関連については不明。

新作は400字詰め原稿用紙約1200枚といい、「騎士団長殺し」以来6年ぶりの長編小説となる。