22日から2日間の日程でポーランドを電撃訪問した英王室のウィリアム皇太子(40)が、王室のルールを破って一般市民と自撮りする様子がキャッチされた。皇太子は、ロシアの侵攻を受けるウクライナ国境近くの町ジェシュフにある領土防衛軍の基地を訪れ、駐留する英国軍とポートランド軍の兵士らを激励したほか、首都ワルシャワではウクライナから逃れた人々が暮らす施設で避難民たちとも面会した。

報道によると、ワルシャワ市内で2人の女性が皇太子に近づいて写真撮影をお願いすると皇太子はそれを快諾。女性の携帯電話で自撮りした後も、少年との記念撮影にも笑顔で応じていたという。

王室メンバーには定められたルールを厳守することが求められており、エリザベス女王が死去する以前は公務中の写真撮影を禁じる不文律の王室規則があるとされていた。そのため、皇太子夫妻をはじめとする王室メンバーは、公務中にロイヤルファンらと自撮りすることはまれで、昨年5月に皇太子夫妻がスコットランドを訪問した際に市民との撮影に応じた際も大きな話題となっていた。

一方、皇太子は滞在中にワルシャワにあるLGBT+レストランをお忍びでサプライズ訪問し、7・5ポンドのプルドポークサンドイッチを注文して宮殿スタッフと夕食を楽しんだことなども伝えられている。英デイリー・メール紙によると、店はコンフォートフードを提供するクィアスペースとうたっており、一行12人は偽名を使って誕生日会を行う名目で予約をしていたといい、皇太子の来店を知らなかったオーナーや従業員を驚かせたという。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)