立憲民主党は16日、2019年に87歳で死去したジャニーズ事務所のジャニー喜多川前社長の性加害疑惑の問題をめぐり、関係者の声を聞く「性被害・児童虐待ヒアリング」を国会内で開いた。

ジャニー氏に性被害を受けたと実名告白した元ジャニーズJr.のカウアン・オカモトさん(26)と橋田康さん(37)が出席、法務省やこども家庭庁など関係官庁の担当者も出席した。

ヒアリングに出席した同党の山井和則衆院議員は、今後、ジャニーズ事務所の藤島ジュリー景子社長にも同ヒアリングに出席してもらえるよう、今後要請していく考えを示した。

「社長にもヒアリングにお越しいただけるよう、要請したい。この問題には超党派で取り組んでいきたい」とも述べ、国会全体で取り組む姿勢も示した。

ジャニー喜多川前社長の性加害疑惑の問題をめぐっては、ジャニーズ事務所の藤島ジュリー景子社長が14日、事務所HPに動画と文書を公開する形で見解を公表し、謝罪していた。ただ、カウアン氏の被害が事実かどうかについては「当然のことながら問題がなかったとは一切思っておりません。加えて会社としても、私個人としても、そのような行為自体は決して許されることではないと考えております」としながらも「当事者であるジャニー喜多川に確認できない中で、私どもの方から個別の告発内容について『事実』と認める、認めないと一言で言い切ることは容易ではなく、さらには憶測による誹謗中傷等の二次被害についても慎重に配慮しなければならないことから、この点につきましてはどうかご理解いただきたく存じます」としていた。