ボクシングの元世界5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(46=米国)が、米ハワイ・マウイ島で8日発生した大規模な山火事で被災した人々の救援活動を行っていることが分かった。米オンラインニュースTMZによると、メイウェザーは火の手から逃れた約70家族をホノルルに避難させるため2日間にわたって飛行機を手配し、代金は全てポケットマネーから支払ったという。さらに、数週間滞在するためのホテルや食事なども提供し、これまで100人以上の住民を救助したという。また、着の身着のまま避難した住民のために、アパレルブランドH&Mと協力し、衣料品の調達も行っていると情報筋の話を伝えている。
一方、マウイに200エーカー以上の土地と3つの異なる不動産を所有し、15年間にわたってセカンドホーム暮らしをしている米人気司会者オプラ・ウィンフリー(69)も現地入りし、避難所で物資を手渡すなどの活動をしていると英デイリー・メール紙が伝えている。ウィンフリーは、被災者に必要なものを聞き取りした後、物資の買い出しを行い、再び避難所となっている戦争記念スタジアムに戻って、枕や生理用品、おむつ、シャンプーのボトルなどを寄付したという。「打ちのめされている。でも、多くの人が支援してくれることが本当にうれしい。持ち寄れるものを持ち寄り、できることをして支援して欲しい」と取材に応じ、支援を呼びかけている。
同紙によると、ウィンフリーの他に米俳優で映画監督のクリント・イーストウッドやオーウェン・ウィルソン、ロックバンド「エアロスミス」のスティーブン・タイラー、米アマゾン創業者ジェフ・ベゾス氏らもマウイ島に不動産を所有しているという。ベゾス氏の婚約者で元キャスターのローレン・サンチェスさんは、インスタグラムに「心が張り裂けそう」と投稿しており、2人に近い関係者によると地元住民や当局と電話で連絡を取り合い、コミュニティーを助けるための寄付をする予定だという。ベゾス氏は、マウイ島の南西海岸に7800万ドルの不動産を所有していると伝えている。英ミュージシャン、ミック・フリートウッドは、壊滅的な被害を受けた主要都市ラハイナに所有していたレストランを失ったと伝えられている。
マウイ郡当局によると、10日夜までに少なくとも55人の死亡が確認され、数百人が行方不明になっている。島の避難所には2000人以上が避難していると伝えられている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)
■天心戦「139秒で900万ドル稼いだ」
メイウェザーは50戦全勝の完璧な戦績を残して17年に引退し、その後はエキシビション戦などで活躍している。
多くの猛者たちと戦った現役時代にはファイトマネーとペイ・パー・ビュー(PPV)の売り上げの歩合を含めて総額8億ドル(約1200億円)以上を稼ぎ出したといわれる。引退後も「50戦不敗の5階級制覇王者」という威光は健在で、その金看板と知名度を生かし、エキシビション戦だけで、日本円で150億円近くの報酬を稼ぎ出している計算だ。18年の那須川天心戦では「139秒間に900万ドルを稼いだ」と英紙に語っている。巨額の報酬を得てきたことから「マネー」の異名を持つ。

